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エアコンクリーニングが必要な3つの理由
 
 

カビ  〜きれいな空気を保持するためには〜

まず、理由その1、カビです。エアコンクリーニングの最大の理由は、このカビの除去ではないでしょうか。

抵抗力の弱い小さな子どもやお年寄りには、カビが重篤な健康被害・アレルギーをもたらすこともあります。


人間にアレルギーを起こす原因

アレルゲンと呼ばれる異物が体内に侵入し、それを排除しようとして体が反応 (免疫反応) しますが、その際に作られる抗体という物質が諸刃の剣 (免疫とアレルギー) となり、これが人の体内で異常を引き起こすと言われています。


アレルゲンの種類

吸入性アレルゲン、食品性アレルゲン、薬物性アレルゲン、と大きく分けて3種類あります。
・吸入性アレルゲン・・・ハウスダスト (ダニの死骸等) やカビ、花粉、動物の毛やフケ…
・食品性アレルゲン・・・牛乳、たまご、そば等や、 えび、かに、大豆…
・薬物性アレルゲン・・・医薬品、食品添加物、化粧品…

 

このうち、吸入性アレルゲンは、エアコンの中に多く存在しています。下の写真はエアコンの吹き出し口から内部を覗いてみたものです。

エアコン内部の汚れたファン

カビやほこりがびっしり付着しているのがお解りいただけると思います。エアコンの内部は結露により水分が付きやすい状態となっていて、エサ (ほこりやダニの死骸など) も豊富にあるため、カビにとっては恰好のすみかとなっています。
また、エアコン内部にカビが発生したり、ほこりやダニの死骸が熱交換器に入り込んだ状態を放っておくと、エアコンのスイッチを入れた瞬間、カビやホコリが風に乗って部屋全体に撒き散らされます。始動時のイヤな臭いはこれなんですね。
そして、エアコンを使うたびに、部屋中にカビやカビの胞子が降り注ぐ…ぞっとしますね。

 

エアコンクリーニングをすると、専用の薬剤を使用し、徹底的にカビを除去するほか、その他のハウスダストなどの汚れも除去いたします。
お部屋の空気を気持ちよく、健康的に保ちたいなら、ぜひエアコンクリーニングをお勧めいたします。

 

節電

そして、理由その2、電気代の節約です。テレビなどで、震災による電力供給量の減少により節電対策が注目を浴びてきましたが、その代表としてエアコンの使い方が取り上げられていました。その方法として、「設定温度を上げる」、「一つの部屋に集まる」、と同じように「エアコンクリーニング」が扱われてきたのも記憶に新しいところです。

 

では、なぜエアコンクリーニングが節電につながるのか、を分かりやすく順を追って解説いたします。

※ここでは夏場にエアコンを使う場合を想定して解説いたします。

 

エアコンはなぜ冷えるのか?

エアコンは 「暖かい空気を吸い、それを冷やして室内に送り込む」 ということを繰り返して室内の気温を下げています。この 「冷やす」 という現象は、言い換えれば、熱を奪う、ということです。その役目を果たしているのが、「熱交換器」 と呼ばれる部分で、その内部には 「冷媒」 と呼ばれるガスが通っています。室内の空気の熱を奪った冷媒は、その熱を室外へ持っていきます。室外にある室外機が熱くなった冷媒の熱を外へ放出 (室外機が熱風を吹き出す) し、冷やされた冷媒はまた室内に戻り、さらに室内の空気の熱を室外へ運びます。

 きれいな熱交換器

熱交換器の拡大写真です。縦にすじ状にあるのがアルミフィン、横に通っているのが冷媒の管です。この冷媒によって熱交換器全体が冷やされ、熱交換器を通過した空気がその奥にあるファンによって室内へ送り込まれます。例えるなら、氷に息を吹きかけると氷越しには息が冷たく感じるのと同じです。
そして、室内で暖まった空気は、また吸い込まれ、熱を奪われ、室内へ戻されます。

 

熱交換器が汚れるとどうなるか?

上の写真はきれいな状態の熱交換器ですが、汚れてくると下の写真の右側のように目が詰まります。 ※左側は洗浄の途中です。
熱交換器の清掃前後の比較写真

 こうなると、吸い込める空気の量が減り (=目詰まりしていない部分からの吸入のみ)、そうなると奪える熱の量も減ってしまいます。さらに、アルミフィン自体が油やヤニ、ほこりなどの汚れでコーティングされることにより、暖かい空気が十分に冷却されないまま室内へ戻されることになります。分かりやすく例えるなら、先ほどの氷にビニールや布をかぶせた状態です。裸の氷に息を吹きかけるのと、袋に入れた氷に息を吹きかけるのでは、冷たく感じるのは前者ですよね。

さらに、ファンも汚れにより目詰まりを起こします。すると、空気の吸入量、排出量ともに激減し、十分な空気の循環能力を確保できなくなります。

 

では、エアコンの汚れと電気代の関係ですが、エアコンには設定温度というものがあり、エアコンは室内をその温度に保とうとします。
エアコンは、熱を奪い取る能力が落ちた熱交換器をフルに稼働させます。さらに、空気の吸入排出量を確保するためファンもフル稼働させます。
その結果、エアコンがきれいな状態では28℃設定でも十分に涼しくなっているところを、それではなかなか冷えないので26度設定時なみに稼働させ設定温度を確保しようとします。もちろん、消費電力も大幅に上がることになります。

 

エアコンクリーニングをすると、熱交換器の汚れやファンの汚れも除去しますので、エアコン本来の能力を十分に発揮させ、消費電力を抑えることができます。

 

エアコン自体の寿命

最後に、その3です。

節電対策ともかかわる部分が多いのですが、あえて3つ目の理由とさせていただきます。

節電のところでも申し上げたように、汚れはエアコン本来の性能を十分に発揮させる妨げとなります。
いろいろなところに過剰な負荷がかかり、それぞれの部品を傷めてしまいます。

例えば、ファンに付着した汚れのためにファン自体が重くなり、モーターへの負担が大きくなります。その汚れが原因で、回転のバランスが崩れることもあります。

また、汚れが排水ホースに詰まり、水漏れすることもあります。そうなると、本来濡れてはいけない部分に水が浸入し、部品の腐食等を引き起こす可能性もあります。

 

エアコンクリーニングをすると、詰まりの原因となっているホース内の汚れ (ホースの内部は細かい汚れまでは完全には除去できません) や、ファンの汚れも除去しますので、エアコンが長持ちします。

 
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